予防接種とは、伝染してしまうと重篤な(死亡することも)状態になり得る病気を、未然に防ぐ目的で行う注射(ワクチン)です。特に体力的に弱く免疫力が劣る幼犬・幼猫、そして老犬・老猫にとっては重要です。
また、ワクチンアレルギー等の副反応についても、説明を受け、その動物の生活環境、体質等を考慮し、ベストなワクチンを選択する必要があります。
①混合ワクチン:6種・10種の混合ワクチンを扱っています。
6種 6,000円(税抜)
・犬ジステンパー
・犬パルボウイルス感染症
・犬伝染性肝炎
・犬アデイウイルス2型感染症
・犬パラインフルエンザウイルス感染症
・犬コロナウイルス感染症
10種 8,000円(税抜)
6種混合ワクチンに、以下のワクチンが加わります。
・犬レプトスピラ感染症(黄疸出血型)
・犬レプトスピラ感染症(カニコーラ型)
・犬レプトスピラ感染症(コペンハーゲン一型)
・犬レプトスピラ感染症(ヘブドヌデイス型)
②狂犬病ワクチン 2,870円(税抜)
①3種混合ワクチン 4,000円(税抜)
・猫ウイルス性鼻気管炎
・猫カリシウイルス感染症症候群
・猫汎白血球減少症
②猫白血病ウイルス感染症ワクチン 4,000円(税抜)
(3種と同時接種の場合は 3,000円(税抜))
※猫免疫不全ウィルス感染症(猫エイズ)、クラミジア感染症ワクチンについてはご相談ください。
①フィラリア | 血管内や心臓に寄生する見た目が素麺のような虫です。 循環不全や、呼吸困難などを引き起こす非常に危険な虫です。 犬や猫の体内には、蚊がフィラリアの子虫(目に見えない)を運んできて侵入します。 予防は5月~12月までの月に1回、薬を飲ませるか、スポットタイプの薬を背中に滴下します。 |
②ノミ・マダニ | 皮膚に寄生して吸血する虫です。 血を吸われるだけでなく、いろいろな病気をもたらします。 ノミは皮フ炎、ノミアレルギー、条虫、マダニはウイルスを媒介します。 |
③消化管寄生虫 | 回虫、条虫、鞭虫、鉤虫、吸虫などがいます。 母親から胎盤や母乳を介してうつったり、散歩中に目に見えない虫卵を体につけて、 それをなめて消化管に寄生したりします。 下痢の原因になったり、栄養不良になったりします。 |
予防薬には、それぞれ個別に投薬するタイプと、1つの薬で①~③に対応できるタイプがあります。
動物は言葉を話せないので、身体の状態のわずかな変化について把握するのは大変難しい事です。飼い主様が「具合が悪そう」と感じたときには、病状がかなり進行している場合や、慢性化している場合もあります。また、犬・猫の病態のスピードは、人間の数倍とも言われていますので、1週間様子をみていると人間で考えると1カ月以上その状態が続いているとも言えます。
健康診断は、健康に見える動物が、本当に健康なのかを確認するのが目的です。また、既に何らかの病気が見つかっている場合には、その病気の病状診断や、他の病気がないかのチェックとなります。
①身体検査
体重の変化・体温・心拍(数・音)・血圧(内股)・可視粘膜・体表リンパ節・口腔内視診・触診(腹部・各関節・体表)
②血液検査 (基本的に12時間の絶食が必要)
・一般血液検査(血球数・白血球・血小板など)
・血液生化学検査 (肝臓・腎臓・膵臓・血糖値・電解質など)
・各種ホルモン検査(甲状腺ホルモン・副腎皮質ホルモンなど)
・アレルギー検査
③レントゲン検査
腹部・胸部
④超音波検査
初診料 | 1,200円 |
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再診料(一般身体検査のみの場合) | 600円 |
血液検査 | 5,080円~ |
レントゲン検査 | 3,000円~ |
超音波検査 | 1,500円~ |
便検査 | 800円~ |
尿検査 | 600円~ |
大切なペットに異常を感じたら、迷わずご相談ください。
早期発見・早期治療が、健康を取り戻す最善の方法です。
動物の何らかの変化を見つけた場合、どの程度様子をみていて大丈夫なのか、病院に連れて行く必要があるのかを判断するのは、とても難しいことです。
我々獣医師も、実際目の前で見てみないと、電話やメールでの相談でお答えするのは難しいところです。動物は、人と比べると症状が進行するのが早いことや、症状が出る頃には、かなり重症になっている場合もありますので、早めの来院をお勧めいたします。
一般診療は、診療の流れに沿って行います。疑問や不安な点がありましたら、どの段階でも構いませんので、遠慮なく相談してください。自分が動物の代理で話を聞いたり、判断しているのですから。
手術には麻酔(全身・局所)下で行う場合と、無麻酔で行う場合があります。特別な理由がない限り、手術は麻酔下で行います。
犬・猫の去勢手術・避妊手術など、できるだけ対応いたしますが、術式や症状によっては、大学病院等の高度医療施設をご紹介いたします。
犬 | |
5kg未満 | 20,000円 |
5~10kg | 25,000円 |
10~20kg | 30,000円 |
20kg以上 | 35,000円 |
猫 | 15,500円 |
犬 | |
5kg未満 | 28,000円 |
5~10kg | 33,000円 |
10~20kg | 38,000円 |
20kg以上 | 43,000円 |
猫 | 23,000円 |
ペットの口の中を見ていますか?
歯が黄色くなったり、石のようなものが付着していたり、口臭がひどかったり、歯肉が赤く腫れていたり、出血していたり。普段見ていないと何か変化が起きていてもなかなか気付きません。
歯の表面に付着した食べ物のかすと細菌のかたまりである歯垢に、主に唾液中のカルシウムが沈着して硬くなったものが歯石です。歯石を放っておくと歯周病の原因となります。
歯周病には様々な病態があり、歯垢や歯石が歯肉炎を起こし、歯と歯肉の間から深く入り込み、歯槽骨(歯を支えている顎の骨)を溶かしてしまうこともあります。
歯垢は歯みがきなどの普段のケアで取り除くことは可能ですが、歯石を取ることは、家庭では困難です。病院では、全身麻酔下で超音波スケーラーという器具を用いて歯石除去を行います。
ただし、身体的理由などで全身麻酔をかけることが難しい場合は、無麻酔で鉗子などを使って取ることができますが、除去できる範囲が限られしまうのと、完全に取りきることができないことがあります。
食欲低下、咀嚼困難、感染、痛みなどに関係していると思われる部位を優先的に処置することになりますが、効果はかなり期待できます。
まずは、状態の把握と処置の方法について、ご相談ください。
診療の流れにつきましては「診療の流れ」のページのご確認をお願いします。